2016年9月8日木曜日

2016/9/3 Ultra Maokong(猫空) 50k

台北郊外の猫空で開催されたレース。
台湾のレースは初めて参加した。

主催団体は、Taiwan Beast Runnersというところで、ご夫婦で経営されているオーガナイザー+ラン仲間チームのようだ。
参加人数もせいぜい2,3百人の小さな草レースだが、かなり運営はしっかりしていて、なんとUTMBポイントも得られる。


前々夜に現地入り

前夜は夜市で、牡蠣オムレツ、はまぐりスープ、牛肉麺など名物に舌鼓を打ち、早めに就寝。


会場へ

当日朝は、2:45に台北駅発の送迎バスが出る。
事前申し込み(支払い)制。

このバスに乗れば、猫空までは4,50分程度だ。


コースマップ(c)Taiwan Beast Runners

指南宮というお寺がスタート、フィニッシュ地点。

猫空は、市内からは地下鉄+観光ロープウェイでアクセスできる。お手軽な遠足、デートコースといった感じだ。
以前、北京語の先生にアテンドしてもらって来たことがある。


20160903_Ultra猫空50k
指南宮。

レースキットを受け取って、ナンバーカードをTシャツにつけたりして準備する。
日本人の選手もいて、言葉を交わした。お一人は駐在している人で、もう一人はそのお友達とのこと。参加者リストを見ると、5人くらいいたようだ。


ハイドレーションパックが壊れた!

この時点で、サロモンのハイドレーションパックが壊れていることが判明した。
本体からウォーター・ホースが取り外しできるタイプなのだが、そのコネクタ部分のゴム・パッキンが伸びてしまっていて、セットしても隙間が空き、水が漏れる。

数日前に家を出たときに、いい加減にセットして、ちゃんとはまっているかどうか確認しなかったのだが、この時点でゴムが伸びた状態でずれていたため、伸び切っててしまったようだ。

やれやれ。
漏れるとは言え、ざばーっと漏れるわけでもないので、まったく使えないわけではなかろう。
この段階では、もはや新しいのを買いに行くわけにもいかないし。

さらに、幸いな事に、参加賞として、レースキットの中に500mlのハイドレーションフラスクが入っていたので、これをバックパックに入れた。


いざスタート

20160903_Ultra猫空50k
スタート時刻は4時。
まだ真っ暗だ。

気温は30度前後かな。
じっとしていても汗が吹き出てくる。

注意説明は、英語でも行われる。

50kの部は、参加者数はわずか百数十人。
和気あいあいとした感じで、みんなで記念写真を撮ってからスタート。


天気予報によると、雨が降ることは必至。
降ったり止んだりの予報だった。


20160903_Ultra猫空50k
コースは全線に渡って、トレイル~舗装や石道の遊歩道~ロードを行ったり来たりする。




ハイドレはやはりダメだった。

1時間もしないうちに、背中の2リットルのハイドレは、全て漏れてしまって空になった。

靴の中がやけにぐちゃぐちゃに濡れていて、
こんなに俺って汗かいているのかな?あまり自覚はないけど。気温と湿度がずいぶん高いんだろうなあ。
と、のん気に考えていたのだが、単にハイドレの水が漏れて、足を伝わって靴の中をぐちゃぐちゃに濡らしていただけだった。


最初のエイドで、500mlフラスクに水を入れた。
レギュレーション上、2lの水が必携とされ、エイドごとに満タンにすることが推奨されているこのレース、よほど昼には暑くなるんだろう。大丈夫だろうか?とかなり不安になった。

実は、ハイドレーションパック本体からウォーターホースを外して、上下を逆向きにすれば、ホースを通じてチューチュー吸うことは出来ないものの、水筒として使うことが出来るのだが、この時点では、そのような使い方に気付かなかった。


20160903_Ultra猫空50k
CP-B(2つ目のエイド)を出たところ。
雨が降り出した。

ソフトシェルやカッパを着込む人もいるが、気温が高いので、暑くなるだけだと思う。殆どの選手は、濡れたまま走っていた。


20160903_Ultra猫空50k
うっかり集団でコースロスト。
元に戻るところ。

コースの分岐には、必ずピンク色のリボンが付けてあるが、やはりそのくらいでは見落としてしまうこともある。
小さなレースなので、分かりにくい分岐にスタッフが配置されている、ということはまったくない。


但し、コース情報はGPSデータで公開されているので、スマホにダウンロードしておいて、これをトレースすれば、迷うことはないような仕組みになっている。
これは良い。
紙ベースの地図なんかよりもずっといい。


20160903_Ultra猫空50k
だいたいペースが同じ選手同士、何となく同じ顔ぶれで前後しつつ進む。


20160903_Ultra猫空50k
遊歩道の石道、石段は、こんな感じで、苔むしていてツルツル滑る。
あまり人が通らないようなところも多いようだ。




20160903_Ultra猫空50k
このように、様々なトレランレースや、登山クラブが付けたまま放置していったようなリボンがあちことにある。

山の中の様子は、日本のトレイルと同じような雰囲気。

ちょっとした池があったのだが、聞いたこともないような声で鳴くカエル(たぶん)がいた。


20160903_Ultra猫空50k
毒蜂、毒蛇に注意!


水が足りない!

CP-E1からCP-E2へは、ガーッと下って、登ってくる、周回コースとなっている。
時刻はそろそろ昼過ぎ。

雨は上がり、気温がかなり上がってきた。
アイウェアのレンズをクリアからスモークに換装する。

水が足りない。
きついなあ。

水不足のせいだろう、何度も激しく脚が攣る。

何度か休憩したため、それまで前後して走っていた他の選手にはすっかり先行されてしまった。

この頃になると、集団はかなりバラけてきて、前後に他の選手がまったく見えないことが多く、一人旅となる。


そして、CP-E2へ。


20160903_Ultra猫空50k
2度目のこのエイド。
最後のエイドとなる。

がぶがぶコーラを飲んだ。
台湾ビールも置いてあって、飲んでる選手もいたな。

ここに到着する前に、ハイドレーションパックを逆さにすれば水筒に出来ることに気が付き、そのようにした。
しかし、ここからフィニッシュまでの間に1回も使わなかったけど。


尚、エイドの食べ物、飲み物の種類はかなり豊富だ。
果物が中心で、バナナ、オレンジ、変わったところでドラゴンフルーツ、黄色いスイカなどがある。


20160903_Ultra猫空50k
ジャングルっぽい。


20160903_Ultra猫空50k
あれ?
シングルトラックなのに、何故かスクーターがやってきた。
地元の方みたいだったけど、雨上がりでぬたぬたのトレイルなのに、よくこんなとこ走るな。


20160903_Ultra猫空50k
人家の脇を通って里へ下りる。

ふと振り返ると、鶏が追いかけて来た。


人家の軒先をかすめる箇所で、「これはコースを間違えたかな?」と引き返してしまったりした。
他の選手が、「台湾のトレイルはこれが普通なんだよ」
と笑っていた。


20160903_Ultra猫空50k
そして、なんとか日没前にフィニッシュ。

いやー、楽しかった。
けっこうキツかった。

もらった弁当を食べながら、脚攣りまくり。

宿に帰ってシャワーを浴びてから、夜市に繰り出して、一人アワードパーティ。

このTaiwan Beast Runner主催のレース、もっといろいろ出てみようと思う。



-CP A 1:18'24"
-CP B 1:28'35"
-CP C 2:29'12"
-CP E1 2:59'44"
-CP E2 3:16'14"
-finish  2:18'13"

ttl. 13:47'24"
累積上昇高度 3,846m

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